家族での引越しは費用が見通せず不安になるものです。
荷物の量によっては10万円、少し距離が遠くなると20万円をこすことも少なくありません。
しかし、費用が高くなりがちな家族の引越しでも費用を抑えるコツがあることをご存知でしょうか。
筆者はその「コツ」を実践して3万円台で家族3人+ペット2匹の引越しをしました。
そんな家族での引越し費用を抑えるコツや、やっておきたい手続きをまとめてご紹介します。
目次
みんないくら払ってる?家族で引越す場合にかかる料金の相場
あまり引越しに馴染みがない人は「引越し屋に頼むとバカみたいに高い」という漠然とした考えをお持ちな方が多いのではないでしょうか。
正直なところ、筆者もそう思っていた人の1人でした。
しかし、実際に家族での引越しを経験した人の多くは「そこまで高くなかった」もしくは「思っていたより安かった」と感じているようです。
一括見積もりサイト「引越し侍」によると、以下のようなデータが出ていました。
単身世帯(荷物少) | 家族(荷物少) | 家族(荷物多) | |
同一市内(~15km) | ¥29,000 | ¥38,000 | ¥60,000 |
近距離(~50km) | ¥32,000 | ¥41,000 | ¥66,000 |
中距離(~100km) | ¥39,000 | ¥50,000 | ¥78,000 |
遠距離(200km~) | ¥59,000 | ¥78,000 | ¥94,000 |
※価格はあくまで平均値です。荷物の量や距離により価格は変動します。 |
ご覧のように「家族の引越し=10万円」というわけではないことがよくわかります。
しかし、次に繁忙期の費用を比較してみると、以下のようなデータが出ていました。
繁忙期 | |||
単身世帯(荷物少) | 家族(荷物少) | 家族(荷物多) | |
同一市内(~15km) | ¥57,000 | ¥75,000 | ¥108,000 |
近距離(~50km) | ¥63,000 | ¥80,000 | ¥114,000 |
中距離(~100km) | ¥78,000 | ¥96,000 | ¥133,000 |
遠距離(200km~) | ¥113,000 | ¥134,000 | ¥175,000 |
※価格はあくまで平均値です。荷物の量や距離により価格は変動します。 |
多くの人が引越す3月・4月には引越し費用が10万円を越してしまうことがあるのです。
つまり、家族での引越しを行う際安く済ませるコツの1つは「なるべく繁忙期を避けて引越しをすること」と言えます。
何から手を付ければいい!?家族での引越し準備と手続きの流れ
家族での引越しは単身引越しとは違い、やらなければいけないことが多く、後回しにしていると後々困ってしまうこともあります。
そこで、やるべきことを時期ごとにまとめました。
期日にかかわらずなるべく早く行うこと
新住所が決まり次第なるべく早めに行うこととして「お子様の転校手続き」が挙げられます。
具体的にいつ引越すか未定の場合でも前々から学校側に「転校する予定がある」と伝えておきましょう。
稀に引越し前日に転校手続きを取るご家族がいるようですが、お別れする子どもたちの心情やお別れ会等の予定にも関わるため、なるべく早めが望ましいです。
そのほかにも住所が決まり次第ライフラインの利用中止、利用開始の手続きを行いましょう。
また、筆者の場合、住所が決まったらまずインターネットの申込みを行うことにしています。
某国内最大手プロバイダでインターネットを申し込んだ際、開通工事の日程相談連絡が来るまでおよそ1ヶ月以上かかり、そこからさらに3週間後の工事とトータル2ヶ月かかりました。
インターネットの開通はとにかく待たされます、なるべく早めの申込を強くおすすめします。
引越し1ヶ月前までに行うこと
家族での引越しの場合、荷物が多く引越し業者を利用する事自体渋ってしまう方も多いのではないでしょうか。
しかし筆者の経験上、軽トラを借りて家族全員の荷物を建物の養生無しで荷物を運び入れるとほぼ確実に筋肉痛・腰痛を引き起こし、建物に傷がつき、家具家電がヘコミ、一日で引越し作業が終わらず結局何日も不便な思いをする事になります。
最終的にはレンタカー代とガソリン代、友人に助けを求めた場合謝礼などが発生し、数万円の出費は免れません。
頑張って自力で引越しをするよりも、安くて頼れる引越し屋さんを探したほうが金銭面でも精神面でもラクな事が多いのです。
引越し希望日が決まりつつある1ヶ月前には引越し業者探しをはじめましょう。
引越し1週間前までに行うこと
引っ越しの一週間前までには各種転居手続きを済ませておきましょう。
例えば新聞、NHK、金融機関、保険、郵便物の転送などが挙げられます。
意外と忘れがちなのが通販サイトの住所変更と携帯電話の住所変更です。
荷物や請求書が届かないと行ったトラブルを避けるためにも、引越し作業が慌ただしくなる前に済ませておくと後々楽になりますよ。
引越し3日前までに行うこと
引越し3日前は、そろそろ荷造りを始める頃に差し掛かります。
ダンボールに詰めても影響がない時期外れの衣類や使わない家電を早めに詰めておきましょう。
また、この頃にはお住いの地域の役場へ転出届を提出しておくことをおすすめします。
そろそろ冷蔵庫の中身を処分しはじめ、食材を使い切る努力が必要です。
引越し前日までに行うこと
引越し前日は家の中がバタバタし、心の余裕も徐々に減っていきます。
冷蔵庫・洗濯機の水抜きを行い、当日家の中が水浸しにならないよう用意をしておきましょう。
前日までにほぼすべての荷造りが完了するよう、計画的に荷造りを行ってくださいね。
家族で引越す場合に準備する段ボールの数は?
荷造りの際必要なダンボールの数は見当がつかず、足りなくなってしまいがちです。
しかし、足りなくなってわざわざ持ってきてもらうのも気が引けますよね。
日通が行った「ダンボールを何枚使いましたか?」というアンケートでは、家族での引越しの場合30枚以上と超えた人が60パーセント以上を占めていました。
また、間取り別のアンケートでは以下のように紹介されています。
「こちらもあくまで目安ですが、
1R:ダンボール10枚くらい
1DK:ダンボール20~40枚くらい
2DK:ダンボール40~60枚くらい
3DK:ダンボール50~80枚くらい
4LDK:ダンボール80~120枚くらい
がおおよそのダンボールの必要数になります。」
<以下サイトより抜粋>
日通 – 引越しの時ダンボールってどれくらい使いましたか?
https://www.nittsu.co.jp/hikkoshi/useful/questionnaire/05/
なお、大手引越し業者では「家族での引越しはダンボール50枚まで無料」と規定している事が多いようです。
事前に引越す人数や間取り、荷物の量を伝え、梱包資材が全て無料か問い合わせておくことをおすすめします。
【3選】ぶっちゃけ家族での引越しはどこがオススメ?
家族での引越しに定評がある引越し業者とプランをご紹介します。
サカイ引越センター「らくらくCコース」「せつやくコース」
パンダのマークが特徴的なサカイ引越センターは、家族での引越しでたいへん高い人気を誇ります。
人気の理由はスタッフの対応力と安さです。
お子様がいる家庭ではなかなか荷造りがはかどらないとお困りの方が多いのですが、らくらくCコースなら一番大変な食器の梱包・開梱をサカイ引越センターが行ってくれます。
時間に余裕がある方はせつやくコースで費用を抑えて引越すことも可能です。
ヤマトホームコンビニエンス(クロネコヤマト)「引越らくらくタイムリーサービス」「おまかせフリー便サービス」
宅配便でおなじみのクロネコヤマトが行う引越しサービスは筆者イチオシです。
その理由は安さとダンボール無料回収、スタッフの笑顔です。
引越らくらくタイムリーサービスは、基本料金にオプションサービス料金が追加されるという至ってシンプルなプランで割安という特徴があります。
おまかせフリー便サービスは引越し日をクロネコヤマトにおまかせする代わり、一番安い料金の日に引越すことが可能です。
アート引越センター「おまかせパック」+多彩な割引サービス
引越といえば最大手、アート引越センターがおすすめです。
事業所が全国にあり、常に評価が高く、利用者も大変多いアート引越センターは「引越し業者の中の引越し業者」と言っても過言ではありません。
アート引越センターの魅力は周辺への心配りと細やかな引越し作業に尽きます。
おまかせパックは一般的な引越プランですが、インターネット申し込みで割引がきくほか「引越待ち割キャンペーン」と呼ばれるキャンペーンを利用することで引越し料金が半額になることもあるのです。
割引の適用条件は公式ホームページでご確認くださいね。
アート引越センター – とにかく安く引越したい
https://www.the0123.com/case/performance/
家族での引越しを1円でも安くするコツとは?
出費が多くなりがちな家族での引越しを安く済ませるコツは、はじめのご紹介した「繁忙期を避ける」ほか、以下のようなことが挙げられます。
引越し業者選びは一括見積もりサイトを利用すること
引越し業者は数え切れないほどありますが、その全てが安くて丁寧とは限りません。
そこで「引越し侍」のような一括見積もりサイトで複数社へ見積り依頼し、価格が安くて対応が丁寧な引越し業者を見つけるという方法が有効です。
見積もりをもとに価格交渉を行うことで、より安く引越しできることもあるため、是非試してみてくださいね。
荷物を少なくすること
「家族で引越す場合に準備する段ボールの数」でもご紹介したとおり、引越し業者によりダンボールが一部有償になる可能性も考えられます。
不用品を新居に運び余計な出費となる前に、予め着なくなった服や使わない家具や家電を処分し、荷物を減らしておく事が大切です。
リサイクルショップや引越し業者が行う不用品買い取りサービスを利用することで、不用品を賢く処分してお金が得られることもありますよ。
まとめ
今回は家族での引越しをお得に行うコツや料金相場、やっておきたい手続きをご紹介しました。
公共料金や金融関係の住所変更はしっかり行い、お子様の転校手続きもなるべく早めに行っておきましょう。
1円でも安く引越しをするなら「一括見積もりサイト」で安くて親切な引越し業者を見つけてくださいね。
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